最初は派遣社員として入社し、ACサーボドライブΣ-7製造の立上げメンバーとして基板製造に携わりました。当初は基板の材料の加工や配膳(部品等を検品して供給する工程)などを行い、手作業で行う実装工程からはんだ付けの修正まで対応していました。現在は正社員になり、入間事業所内にある安川ソリューションファクトリで日勤の職長として管理業務を行っています。基板製造からサーボパック(サーボモータと対になって精密なモーション制御を行う装置)の組立てまでを同じフロアで行う最新の製造現場です。日勤と夜勤を含めて、多い時で約100名が働いています。
工業系の分野を学んだこともなく、基板種類やどんな役割を果たすものなのかも分かりませんでした。知らない用語も多く、作業指示が詳細に書かれた指図(さしず)や図面を見ても、どういう作業なのかが読み解けない状況でした。少しずつ作業に慣れて、気がつけばはんだ付けを修正する作業が好きになっていました。スピードも速く、他のメンバーに驚かれることもありました。
今は教える側の立場になり、何も分からなかった頃の自分の経験を生かし、教え方も工夫しています。新人作業者の入職時には職場の受入れ教育を実施するのですが、細かく聞き取りを行い職場の説明をしています。不安そうだった人が職場になじんで楽しそうに作業している姿や、対応できる作業が増えていくのを見ているととてもうれしく感じます。
入社時の教育がしっかりしていることと、資格の取得に向けて通信教育など会社からの協力が手厚いことですね。入間事業所の社員食堂も魅力的で、安心して働ける環境が整備されていると感じます。
私自身がまだまだ経験不足で足りないところが多く、周囲に迷惑をかけてばかりだと思います。ですが、私のところへ相談に来てくれた人にはしっかり話を聞き、誠実に対応するように心がけています。難しいことも多いものの、生産性と品質面の両立という理想に向けて取り組んでいます。